
医行為は法律違反
エステ脱毛に関する法律と注意するポイント
エステティック業は特別な資格は不要ですが、法律に違反しないように注意が必要です。安全なサロン経営とお客様の安全を確保するために、エステティックに関する法律を確認しましょう。

「医行為」は法律違反

『医師法第17条』では、医師以外が医業を行うことを禁止しています。特に人体に危険を及ぼす可能性のある施術は、医行為に該当し、国家資格を持つ医師や看護師などしか行えません。そのため、無資格者がこれらの施術を行うことは法律違反です。
また、永久脱毛効果を得るには医療脱毛が必要で、エステの光脱毛では完全な永久脱毛を保証できないことに注意が必要です。

エステサロンにおける脱毛に関する法律は、医療行為と一般のエステティック施術を区別するために設けられています。
主な関連法律
①医師法
医療脱毛は医療行為に該当し、医師法に基づいて規制されています。医師でない者が医療脱毛を行うことは法律で禁止されており、医師または医師の指導のもとで資格を持つ看護師が行う必要があります。
②脱毛サロン業法
脱毛サロン業法は、脱毛を含む美容業務を行う事業者に対する規制を定めています。この法律に基づいて、脱毛サロンの経営者は一定の条件を満たし、適切な設備や施術方法を提供する責任があります。
③消費者契約法
脱毛サロンと顧客の間の契約に関する法律です。施術内容や料金、キャンセルポリシーなどの重要な情報を明示し、適切な契約プロセスを提供することが求められます。
④広告表示法
脱毛サロンが提供するサービスや効果に関する広告に関して、虚偽の情報を提供しないように規制されています。誤解を招かないように正確な情報を提供する必要があります。
これらの法律に従い、安全かつ適切な施術を提供するために努力する必要があります。
エステ「脱毛」で"最も注意が必要"
やけどになれば「医師法違反」の可能性!
厚労省医政局医事課長が2001年
各都道府県衛生主管部(局)長にあてた通知の内容
脱毛行為等に対する医師法の適用 以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第 17 条に違反すること。
用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の 強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
「エステ脱毛」は、2001年の通知に反しないようにみえる方法で脱毛を行ったとしても、やけどなどが生じれば、医行為と判断され、医師法17条に反する可能性があります
絶対に避けたい、
サロン脱毛によるやけど

2023年10月現在脱毛サロンでやけど被害やトラブルは4年前の7倍急増しています
脱毛を行うと、まれではありますが、やけどを起こしてしまうことがあります。これは主に光脱毛のしくみによるものですが、それ以外の間接的な原因が関係していることも。エステ脱毛でやけどを起こす可能性について、その原因とは。
光脱毛は、光が毛根のメラニン色素に反応して熱を発生し、その熱が毛乳頭を破壊して脱毛効果を得るというしみで脱毛効果を得るものです。レーザー脱毛の場合は基本的に反応するのはメラニン色素だけなので、強いパワーを使わなければ皮膚に直接ダメージを与えることはありません。これに対し周辺の皮膚に熱が伝わる光(IPL脱毛)は低いパワーであっても肌の状態にとっては軽いやけどを負ったようになり、皮膚表面がヒリヒリしたり、炎症が起きたり、痛みを感じたりすることがあります。光のパワーを極端に下げれば熱の発生も抑えられますが、それでは脱毛効果そのものを低下させることになるため、少なからずやけどのリスクが伴ってしまうのが光(IPL脱毛)です。
やけどの度合いとしては、脱毛直後は軽い炎症を起こすため、多少の赤みが発生するのは正常な範囲ですが、あくまでもエステ脱毛ですので十分注意する必要があります。また数日経っても赤みやヒリヒリが続いているようであれば、脱毛による軽いやけどの可能性が高いとい事でお客様の信用を損なうばかりか、サロンスタッフも含め保証や返金、損害賠償など難しい対応を迫られるリスクを十分考えなければなりません。

光(IPL)脱毛はメラニン色素に反応する 強力な光を照射することで 毛根を減弱させ脱毛を行います。
光脱毛は成長期の毛に対して光を当て、毛根にあるメラニン色素に反応させ発熱させ脱毛を行います。光脱毛(IPL)は波長の特性上、脱毛に効果的なターゲットのみにエネルギーを集中させることが出来ず、表皮に熱が集中しやすいだけでなく脱毛効果とは無関係な組織にダメージを与えます。またフラッシュランプを使用しているため照射時間(パルス幅)が非常に短くバルジ域に熱を蓄積することができません。またこの原理はショット式でも連射SHRでも同様です。
エステサロンで行う光脱毛はやけどのリスクが高く、その危険性はレーザー脱毛よりも高いとい われています。

エステ脱毛で
やけどを起こさないために!
火傷を起こさないためには脱毛に対する正しい知識が必要です!
